爾空間管理局秘話
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三話
投稿者:
いつむゆ
投稿日:2005年10月25日(火)19時08分52秒
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あれ?おかしいな。何か違和感を感じる。なぜだろう…? ゆったりとした室内をもう一度 丹念に見渡す。ああ、あれは もしかして…? ここは爾空間管理局三階の図書室である。図書室とは言っても 実際は 図書館と言った方がしっくりくるような規模である。 利用者は 管理局で働く人間がほとんどだが一応 一般開放もしているので 稀に外部の人間が 紛れこんでいたりもする。彼、は明らかに外から来た者だった。 薄いグレーの学ランを襟元までピシっと閉めている。身長は170cm位 かなり華奢な体型だ。地味だが妙に印象に残る顔立ち。 本を読むわけでもなく机に頬杖を付いて 熱心に水の入ったグラスを眺めている。 私は お気に入りのアガサ・クリスティーの名作 スリーピング マーダーのページをめくり始めるが 少年の行動が気になって正直 あまり集中出来ない。 ちらちら 彼が何をしてるのか観察してしまう。 グラスに満たされた水面の静けさに反して 彼の視線は くいいる様に激しい。 一体何を見ているのだろうか…?
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